最新の住宅ローン金利の動きと最新の住宅ローン減税を踏まえた住宅ローンの選び方について

最近の住宅ローン金利の動き

2024年6月以降、複数の主要銀行が固定型の住宅ローン金利を引き上げています。

10年固定金利型の住宅ローン金利については、主要銀行で約0.06%から0.1%の引き上げがありました。

固定金利が上昇している背景として、日本銀行が国債の金利上限を引き上げた影響があり、長期金利が上昇していることが挙げられます。

一方、変動金利型のローンについては短期金利が影響するため、大きな変動は見られず、一部の銀行では若干の金利引き下げが行われていて、固定金利とは逆の動きもみられていました。

ところが!・・先日、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが今年の秋以降に変動金利の引き上げを予定しているとの報道がありました。

ネット銀行では先行して変動金利を上げていましたが、ついにメガバンクもかという感じです。

今後はメガバンクの動きに応じて、地銀なども変動金利を上げてくることも予想されます。

すでに住宅ローンを借りている人の内、変動金利を選択している人は7割といわれています。

ですので、これから家を買う人だけではなく、すでに住宅ローンを借りている人にも変動金利の上昇は影響は少なくありません。

変動金利の動きには注視していきたいですね。

最新の住宅ローン減税

住宅ローン減税については、2025年までの適用が延長されており、年末残高の0.7%が所得税や住民税から控除される仕組みになっています。

ただし、減税の適用期間や控除額の上限は、住宅の種類や購入時期によって異なります。

また、一定の条件を満たした良質な住宅に対しては、より有利な条件での控除が適用されます。

住宅ローン金利を選ぶ際の注意点

固定金利と変動金利の比較

固定金利は返済期間中の金利が一定で、将来の金利上昇リスクを避けられる反面、変動金利に比べて金利が高めに設定されることが多いです。

一方、変動金利は初期金利が低い反面、将来的に金利が上昇するリスクがあります。

金利上昇のリスク

日本銀行の金融政策や経済状況によって、今後さらに金利が上昇する可能性があります。

特に、長期的なローンを組む場合には、将来的な金利上昇リスクを考慮して、固定金利を選ぶか、変動金利を選ぶ場合でも金利上昇時の返済額に耐えられるかを慎重に検討する必要があります。

減税制度とのバランス

住宅ローン減税を最大限に活用するためには、減税されるローン金額の上限まで借りることです。

ただし、金利が高くなると返済負担も増すため、減税によるメリットと金利によるコストのバランスを見極めることが重要です。

まとめ

4年ぐらい前は低金利でしかも、住宅ローン減税が現在よりも手厚かったので、とにかく「無理のない範囲で住宅ローンを上限まで借りる」ことが最適策でした。

そんな時代も終わって「金利のある時代」に入り、より慎重に住宅ローン金利の選択と将来の金利の負担を事前にシミュレーションすることの重要性が増しているように感じます。

これらの点を踏まえ、自分のライフプランや経済状況を見極めることが大切です。

投稿者プロフィール

鬼頭 良行
鬼頭 良行住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴26年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う

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