住宅ローンをいくら借りて良いかは年金で決まる!?
・住宅ローンを組む。
・年金が将来いくらもらえるのか。
これって一見あまり関係のないことのように思えます。
みなさんが関係ないように思える気持ちも分かります。
なぜなら・・
・住宅ローンは今まさに、考えなければならないこと。
・年金のことは少し遠い将来のこと。
こんな風に思えますよね。
金融機関で住宅ローンの審査を受けるときにも、「将来年金がいくらもらえるか教えてください。」とは言われません。
今現在の、「勤務先」「年収」「勤続年数」などが審査の基準になるのであって「年金」は関係ありません。
でも現実には、「いくらまでの住宅ローンなら家計は大丈夫なのか」は「年金」で決まるといっても言い過ぎでない場合もあるのです。
将来、年金がいくらもらえるのか考えないで住宅ローンを組んでしまうと・・
後々後悔してしまうかもしれません。
なぜ「住宅ローン」と「年金」が関係してくるのか、この記事で書いていきます。
住宅ローンと年金の深い関係
老後の年金が少ない場合
老後にもらえそうな年金が少なくて、老後の資金をどうしよう・・となった場合。
「老後2,000万円問題」でも話題になりましたが、年金が少ない場合は自分で老後の資金を貯蓄または運用しなくてはなりません。
今回はどの方法が良いのかという話はしませんが、貯蓄、運用方法はイデコiDeCo、NISA、個人年金、定期預金など様々あります。
どの方法で貯蓄、運用するにしてもその資金は必要です。
毎月少しづつでも積み立てていく必要があるでしょう。
でも、住宅ローンの返済で生活が目いっぱいの状況だとどうでしょうか。
老後の資金を毎月積み立てることもできなくなってしまいます。
老後の家はあるけど、生活費や病院代、介護費用が足りなくなってしまうかもしれません。
このような状況にならないために、将来いくら年金がもらえるのかを知ったうえで、住宅ローンを借りる額を決める必要があります。
将来の年金が少ないかなと思ったら、住宅ローンを借りる額は減らさないといけない場合もあります。
将来もらえる年金額を確かめる方法
年金がいくらもらえて、住宅ローンの返済がいくらまでなら生活が成り立つのかシュミレーションしてみる必要があります。
年金が将来いくらもらえるのか知るためには、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」が役立ちます。
できれば直近の誕生月に送られてきたねんきん定期便が良いですが、間違って捨ててしまった・・という方は去年や一昨年のものでもかまいません。
50歳未満の方に届くねんきん定期便にはこれまでに、加入した国民年金と厚生年金の加入期間が記載されています。
また、これまでに支払った保険料から計算した年金額が記載されています。
50歳未満の方が注意しないといけないのは、記載されているのは「将来もらえる年金額」ではないということです。
今後も保険料を納めていけば当然、記載されているよりも年金額は増えます。
「将来もらえる年金額」は日本年金機構の年金ネットを利用して自分で試算することができます。
年金ネットを利用するにまず、登録が必要です。
ねんきん定期便に記載されているアクセスキーと「年金手帳」「年金証書」などに記載されている「基礎年金番号」を用意して、登録します。
しかし、ここで問題が!
エラーで登録できません・・
アクセスキーの有効期限は3ヶ月! なんですね・・
(よく見たらアクセスキーの下にちゃんと書いてありました。)
エラーになっても、すぐ下に郵便番号と住所を記入すればIDを郵送してくれるみたいなので安心してください。
本人確認が終了したらユーザーIDが届くので、ユーザーIDとパスワードを使用して「ねんきんネット」へログインできます。
ログインしたら「将来の年金額を試算する」ボタンをクリックし、試算を開始できます。
詳しい試算方法は年金ネットのこちらのページに記載されていますので参考にしてください。年金見込み額の試算
まとめ
一見、関係のなさそうな「住宅ローン」と「年金」は、「いくらまでの住宅ローンなら家計は大丈夫なのか」を考えるうえで切っても切り離せない関係です。
「いくらまでの住宅ローンなら家計は大丈夫なのか」を確かめたい場合は、将来年金がいくらもらえるのかも必ずチェックしてくださいね。
投稿者プロフィール

- 住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
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株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴19年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う
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