「年金だけで2,000万円不足問題」について考えたこと

年金のイメージ

最初、金融庁の報告書を全部読んだときは、それほど社会にインパクトを与える内容だとは思っていませんでした。

日頃から、相談者の方と「年金以外に必要な資金」についてはよく話していましたので「うん、当然の事だよね」ぐらいに思っていました。

その後の、騒動はみなさんもご存知の通りです。

なぜ、これほどのインパクトを社会に与えたのか。

「年金だけでは2,000万円不足」が切り取られて報道されたことも大きかったでしょう。

また、年金以外にどれだけの資金が必要なのかについて具体的に考えていない人が多かったことも大きな理由だと思います。

「なんとなく足りないのだろうな」

とうすうす感じている人は多くても、具体的にいくら足りないのかを考えている人は少ないでしょう。

そこへ・・

「年金だけでは2,000万円不足!」

といわれて、ハッとなってしまったのでしょう。

はっきりいって2,000万円という数字自体はどうでも良いことです。

(報告書受け取る受け取らないはもっとどうでもいい・・)

年金以外に必要な資金について考えるきっかけになったという点では意味があるのかもしれません。

それよりも、それに続いて書いてある内容で

「ライフプランに伴う収支や資産はどの程度になるのか、個々人は自分自身の状況を「見える化」した上で対応を考えていく必要があるといえる」

あまり報道で取り上げられることもありませんでしたが、こちらのほうが何倍も重要だと思います。

つまり・・

自分だけのライフプランを作って

自分の場合はいくら必要なのか

を考えることです。

  • 住宅ローンを組んで家を買いたい。
  • 賃貸でずっと暮らしたい。
  • 子供を留学させたい。
  • 年に数回、家族で海外旅行したい

お金を使う場面の組み合わせ、金額は人によって全く違います。

同じ組み合わせは2つとありません。

生涯で必要になる金額 - (自分の収入 + 年金収入) =   ?

これをぜひ、自分の数字に当てはめて考えてみてください。

具体的な数字が見えないというのはだれでも不安です。

自分だけの具体的な数字が見えれば「2,000万円おばけ」を恐れることなく、対応策も考えられ前向きに進んでいけるようになります。

投稿者プロフィール

鬼頭 良行
鬼頭 良行住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴19年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う

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