お金とウェルビーイングの関係
働いてお金を得たり、資産運用でお金を増やすのは何のためでしょうか?
ほとんどの人は「家族や自分の幸せ」という最終目的に行きつくのではないでしょうか。
「ウェルビーイング」という言葉は聞いたことありますか?
ChatGPTに尋ねるとこんな回答が返ってきました。
ウェルビーイング(well-being)は、個人が主観的に感じる幸福や満足感、健康、そして生活の質の総合的な状態を指します。最近の研究では、ウェルビーイングが人々の生活全般に与える影響が深く掘り下げられています。
少し難しいのですが、身体的・精神的・社会的に見て人が幸せな状態ということです。
日本でもウェルビーイングに関する調査は行われていてデータも公表されています。
下の図は2022年と2023年を比較して満足度が上がっているのか下がっているのかを示しています。
年代別、男女別で差はありますが下がっている項目が多いようですね。
40歳~64歳までの満足度低下が目立ちます。
なかでも40歳~64歳(男性)の満足度低下が大きいのは少しショックですね。
項目別では「家計と資産」「雇用環境と賃金」「子育てのしやすさ」の低下が目立ちます。
「お金だけでは幸せになれない」といいますが、お金の面の満足度が低いと生活満足度も低くなるのも事実のようです。
ファイナンシャル・ウェルビーイングという考え方
そこで生まれたのがファイナンシャル・ウェルビーングという考え方です。
生活の満足度を考えていくと、「やっぱりお金の満足度って大事だよね」ということに行きつきます。
ファイナンシャル・ウェルビーング(Financial Well-being)とは個人や家族が経済的に安定し、生活を維持し、将来にわたって安心して生活できる状態のことです。具体的には、次のような要素が含まれます。
1,収入と支出のバランス
2,貯蓄と投資
3,借金の管理
4,保険とリスク管理
1人あたりのGTPが増えて経済が成長しても、なぜか個人の幸福度・満足度が増えないということが現実です。
老後資金や年金は誰でも不安ですよね。
将来のお金のことが分からないというのは大きな不安につながっていると思います。
年金制度の改革などは国が行うことなので個人レベルでできることは少ないのですが、個人でもできることはあります。
金融リテラシー度(お金に関する知識)を上げて、将来に備えることです。
ライフプランをつくって、将来のお金の計画を立てることも金融リテラシーを高めることにつながります。
年収や貯蓄金額にかかわらず、金利リテラシー度が高いほど生活の主観的満足度が上がるという結果も出ています。
日々の経済ニュースを気にして聞いてみるというところからでも十分です。
家族や自分の幸せのため、生活の満足度を上げるためにお金の知識を少しづつでも身に付けていきませんか。
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