家をこれから買う人にとってベストな検討の順番は?

現状、一般的な家を買う時の流れは以下のような感じです。(ベストな順番かどうかは別にして)
1,物件探し
2,物件決定、物件購入申し込み
3,住宅ローン事前審査
4,物件契約
5,住宅ローン本審査
6, 住宅ローン実行、物件引き渡し
私自身がハウスメーカーや不動産会社で経験してきたお客様のサポートも上記のような流れでした。
ただ、現在まで長年課題だったのが「物件を決めないと、住宅ローン事前審査を申し込めない」ということでした。
言い換えると「自分がいくらの住宅ローンが借りられるのか分からないまま、物件探しをしないといけない」ということです。
自分が良いと思った物件をせっかく見つけても、「住宅ローンの審査が通らなかった」のではがっかりですよね。
また、審査が通ったとしても物件が決まったら即契約、住宅ローン申し込みと短期間で急いで進めないといけないのも負担になる場合もあります。
最近はこの流れを変えようという新サービスも検討されているようなのでご紹介しながら、ベストな住宅検討の順番もご紹介します。
物件探しの前に住宅ローン事前審査を行う新サービス
現状は物件を決めないと住宅ローンの事前審査に進めないのですが、物件探しをする前に住宅ローンの事前審査を行うサービスが検討されています。
現状:物件探し ⇒ 物件決定 ⇒ 住宅ローン事前審査
新サービス:住宅ローン事前審査 ⇒ 物件探し ⇒ 物件決定
ある意味、画期的な仕組みだと思います。
住宅ローンを借りられる額を確かめてから物件を探すので、物件が見つかったのにローン審査が通らなかった!というガッカリ体験をすることは減るかもしれません。
これは買う人にとっても良いことなのかもしれません。
その一方で感じることは、これは物件を売る側にも都合の良いことなのでは?という懸念です。
物件を売る側が物件を紹介する前に、顧客がいくらまでの住宅ローンが借りられるのかしっかり確認できるので、言い方は乱暴ですが「無駄な営業」をしなくて済むメリットです。
住宅ローンが借りられることを確認できた顧客に営業を集中すれば効率的に収益をあげられるかもしれません。
物件を売る側から見れば営業をかけるまえに顧客の懐具合を丸裸にできるわけですから、都合が良いともいえます。
高額な住宅ローンを借りらえると確かめられた顧客は高額な物件をすすめられやすくなってしまう懸念も出てくるでしょう。
おすすめしたいベストな検討の順番
今回ご紹介した新サービスは上手く利用できれば買う人にとっても有効な手段となりますが、売る側にとっても好都合なサービスということは頭に入れておく必要はあります。
新サービスをうまく利用するために、おすすめしたいのは「住宅ローン事前審査」の前に「家計診断」を行うことです。
現状:物件探し ⇒ 物件決定 ⇒ 住宅ローン事前審査
新サービス:住宅ローン事前審査 ⇒ 物件探し ⇒ 物件決定
私のおすすめ:家計診断 ⇒ 住宅ローン事前審査 ⇒ 物件探し ⇒ 物件決定
おすすめの方法はひと手間増えるのですが、家計診断で「無理なく返済できる住宅ローン金額」を確かめることができます。
これは、銀行の住宅ローンの審査とはまったく違う視点で、家計にとって無理のない住宅ローン金額を確かめる方法です。
例えば、住宅ローンの事前審査で5千万円までOKと結果が出たとしても、家計診断で4千万までが無理のない範囲だと知っていれば、目一杯5千万円までの住宅ローンを借りることは避けられます。
新サービスも使い方によって、使い方によって有効な場合もそうではない場合もあることは知っておくと良いでしょう。
投稿者プロフィール

- 住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
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株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴19年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う
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