家に住みはじめるとどんなところに不満が出る?
家が欲しいと思ったとき、みなさんなら一番重視するポイントはどこでしょうか?
- 耐震性
- 断熱性
- 収納の多さ
- 日当たり
- 換気の良さ
・・・etc
など人によって重視するポイントは違うかと思います。
中には初めての家づくりで、どこをポイントにしたら良いのか分からないという方もいらしゃるかもしれませんね。
そこで、今後の家づくりに参考になるデータをご紹介します。
このデータは「すでに家を買って住んでいる人はどんな不満を持っているのか」を集計したものです。
家を買って住み始めると、どんなところに不満が出てきやすいのか知っておけば、家づくりの参考にもしていただけるかと思います。
不満が出やすいところの満足度を上げれば、長く満足感のある家にすむことができそうですね。
家を買って住み始めると不満が出てくることが多いポイント
住宅の各要素に対する評価(不満率)
オレンジ色が「多少不満」、青色が「不満」の割合を表しています。
「多少不満」「不満」を合計した割合が大きい1位は「高齢者への配慮」となっています。
長く住んで高齢になってくるとどうしても足腰は弱ってきますので、多少の段差でも気になってくるようです。
バリアフリーへの対応はほとんどの住宅で標準となっていますが、気を付けたいポイントです。
2位は「地震への対応」です。
東日本大震災をはじめとして、大きな震災が起きていますので多くの人の意識のなかで耐震性の重要性は増しているようですね。
3位は「遮音性」です。
住んでみて実体験しないとなかなか分かりにくいのが音の聞こえ方です。
音に敏感な人ほど気になると思います。
物件を見に行く際は、朝、昼、晩と現地に足を運び、気になるような騒音がないか確認したほうが良いと不動産業界でもよく言われることです。
以下4位「台風時の安全性」、5位「断熱性」と続きます。
住環境の各要素に対する評価(不満率)
周辺環境で不満がでやすい1位は「周辺環境からの延焼のしにくさ」です。
日本の都市部では特に住宅が密集しやすいので、どうしても周りの家で火事が起きたら怖い・・という不満は出ますよね。
仕事などの関係で都市部に住む必要がある場合、こればかりはどうしようもないかもしれません。
住宅密集地域では少しでも燃えにくい「不燃材」を使うなどの対応策は考えられます。
2位は「歩行時の安全性」です。
これは住んでる地域の交通量や、歩道の整備状況によります。
生活道路の交通量がどのくらいなのか、歩道がどの程度整備されているのかは事前にチェックできるので、確認はしておいたほうが良さそうです。
3位は「災害時の避難のしやすさ」
これも震災などの災害が強く意識されていると思われる結果です。
いざというときに出来るだけ早く、安全な場所へ避難できるかというのも重要視されるポイントのようです。
地域の避難場所やそこへ行くまでのルートを確認するというのも大事なことですね。
以下4位「子供の遊び場、子育て支援サービス」、5位「騒音・大気汚染の少なさ」と続きます。
まとめ
一般的に住宅を買う際によく気にする、「間取り」「日当たり」「治安」「通勤・通学の利便性」などの不満足度は低いようです。
買う前にはよく気にされるポイントなので、後から不満がでることも少ないのかなと思われます。
全体的に、災害を意識した項目が不満足上位にきているようです。
長く住んでいるうちに、自然災害を実際に体験したりニュースで見聞きするうちに災害への意識が高まった結果と思われます。
また、高齢化にともなってバリアフリー対応や、周辺道路の歩きやすさなどの不満も高まるようです。
このような結果から、20年、30年先の生活も想像しながら家づくりをすると満足度は高まるのではないでしょうか。
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