資産形成(NISAなど)についてどんなイメージ持ってますか?
ちょっと面白そうな調査結果を見つけたのでそのお話をしようと思います。
Z世代(18~26歳)、Y世代(27歳~42歳)、X世代(43~58歳)を対象に、資産形成に関してのアンケートを「マネーインサイトラボ」という調査・研究組織が行っています。
「資産形成についてのイメージは?」とか「NISAやってますか?」などの質問に1,200名の方が答える形となっています。
「資産形成と聞いてイメージするものは?」の質問では、どの世代でも投資信託や株式が一番多いです。
次に多いのが普通預金・定期預金の順です。
資産形成を行っている年代はやはりY世代以上が多いですね。
Z世代で資産形成を行っているのは少数のようです。
普通預金や定期預金の割合が高いのは日本ならではの結果に感じました。
現状の低金利では普通預金や定期預金での資産形成はほぼ不可能なので、「普通預金や定期預金で資産形成」と聞いたら個人的には?が思い浮かびますが、これが日本の意識の現状なんですね。
「実際に保有しているもの」のトップも普通預金なのはいうまでもありません。
「毎月積立している金融商品はある?」の質問で気になったのは、Y世代の結果です。
Y世代の結果は、1位 投資信託、2位 貯蓄型保険、3位 普通預金となっています。
保険で資産形成というのも日本特有なのかなという気がします。
投資の方法を勉強して自分で投資先を選べば、保険で資産形成するより効率的にできるのですが、現状そこまでの域には達していない現状だということも分かります。
保険屋さんに「保険に入れてお金増やせますよ!」言われれば、「保険にも入れて、お金も増えるならお得かなあ・・」と思ってしまうのも、正しいお金の知識を得るチャンスが少ないので無理もないことだと思います。
「資産形成に関する情報源は?」の結果は1位 ニュースアプリ・サイト、2位 インフルエンサー、3位 友人・知人 となっています。
ちなみにファイナンシャルプランナーは・・6位です。
私たちFPも正しく役立つ情報発信を頑張らないといけないことを教えられる結果ですね。
お金のことで迷ったらFPに相談するというのが当たり前になるように活動を頑張らないといけないと肝に銘じます。
「NISA制度を利用してる?」では全体の29.8%が利用しているという結果でした。
「知っているが利用していない」「知らないよく分からない」が60%以上というのはまだまだ浸透していないことを示した結果といえます。
制度の中身を知ったうえで、利用しない選択をするのは個人の自由だと思います。
でも、「知らないよく分からない」から利用しないというのはとてももったいないことです。
これからもお客様には制度の中身を分かりやすくお伝えすることを心掛けていきたいと思います。
まとめ
全体として、投資はZ世代にまだまだ浸透していない結果となっていました。
裏を返すと、早い時期から資産形成を始めて資産額を増やせる可能性があることを示していると思います。
そのためには正しいお金の知識を、中高生の早い時期から身に付けていく必要もあるのではないかと考えます。
資産形成の方法については、「保険で貯蓄」から「投資で資産形成」への意識の変化が必要です。
日本人の資産形成に対しての意識を急に変えることは難しいかもしれませんが、資産形成に興味を持つ人が増えているのは日ごろの肌感覚でも感じます。
少しでもみなさんの資産形成のお役に立つように情報発信を続けていきたいと思います。
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