住宅ローン審査をどうしても通したい人がやるべきこと。やってはいけない注意点

この記事を読んでいるあなたは、近いうちに住宅ローンを組んで住宅を買おうとしていると思います。

また、自分の収入からするとちょっと、高めの家が欲しいと思っているかもしれません。

過去にクレジットカードの支払いなどの延滞した過去があり、住宅ローンを借りられるのか少し心配になっているのかもしれませんね。

この記事では、少し難しい住宅ローンを通したい場合に行うべきことや、やってはいけない注意点について解説していきます。

住宅ローン審査に落ちる理由

住宅ローン審査に落ちる理由は様々です。

  1. クレジットカードの支払い延滞、カードローンなどの返済延滞が過去にある
  2. 収入に対して住宅ローン返済額の比率が高い。
  3. 返済中の車のローンなどを含めると借入限度額を超えてしまう。
  4. 買おうとしている物件が、住宅ローンの基準を満たしていない。
  5. 物件の担保評価以上の住宅ローンを借りようとしている。

これから住宅ローンの審査を通すためにやるべきことを解説していきます。

住宅ローンの審査を通すためにやるべきこと

信用情報を確認する

クレジットカードの支払い延滞、カードローンなどの返済の延滞が過去にある場合はまず、信用情報を確認しましょう。

クレジットカードのやカードローンを利用した場合、氏名・住所・契約内容・支払い状況・延滞記録などが信用情報機関に登録されます。

信用情報は個人でも自分の情報を確認できますので、信用情報機関から自分の信用情報を取り寄せてみましょう。

5年以内の延滞履歴が残っている場合は住宅ローン審査が通らないこともあります。

延滞履歴に対する判断は金融機関によって異なりますので、延滞した理由などを正直に話して相談をしてみると良いかもしれません。

車のローン、カードローンなどは事前に返済しておく

車やクレジットカードのローン返済が残っている場合は、住宅ローンを借りられる額が減る場合がありますので、事前に返済しておくことをおすすめします。

収入に見合った借入額に変更する

金融機関は、収入に対する返済額の比率を一つの審査基準としています。

例えば、年収の30%、35%の返済比率までなどの基準です。

これらの基準を超えていると、審査に通りにくくなりますので、事前に返済比率を確認し、収入に見合った借入額に変更しましょう。

担保評価の高い物件に変更する

金融機関は万が一、住宅ローンが返済不能になった場合に備えて、「担保」を求めます。

その「担保」はまさに買う予定の物件です。

分かりやすくいうと

「万が一、住宅ローンが返済できなくなったら、かわりに担保(物件)をもらうよ。」

ということです。

この担保も住宅ローン審査の条件になりますので、担保価値が低い場合は住宅ローン審査が通らないこともあります。

より担保価値の高い物件に変更することで、審査が通る場合もあるので検討の余地はあるかもしれません。

住宅ローンをどうしても通したい場合の注意点

「住宅ローン審査で希望の金額が通る銀行を教えてほしい」

「住宅ローン審査に落ちたので通す方法を知りたい」

「住宅ローンを通す裏ワザを教えてほしい」

ネット上の生活相談コーナーなどにこんな言葉があふれています。

それに対しての返答が・・

○○銀行の住宅ローンは通りやすいのでおすすめです!

こうしたやり取りを目にするたび何ともいえない気持ちになるのですが・・

「どうしても住宅ローンの審査を通して、家を買いたい」

と思っている人がこんなにたくさんいるのかという現実は実感させられます。

そしていつも思うことがあります。

仮にギリギリで住宅ローン審査が通ったとして、買った家に幸せは待っているのでしょうか?

少し重いテーマですが考えてみたいと思います。

住宅ローン審査をなんとしても通したい!と思っている時点で、家を買うこと自体が人生のゴールになっていないでしょうか。

家を買うことがゴールではなく、人生のゴールはずっと先にあるはずです。

もちろん、「家を買う」ことを人生の大きな目標とすることは素晴らしいと思います。

家を買うことで自分は最大の幸せを感じられる!という人もいるでしょう。

良い家を買って周りに自慢したい。という人もいるでしょう。

このような価値観は誰にも否定はできません。

しかし誤解を恐れずにいえば、家を買えば誰もが幸せになれるわけでないのです。

多くの人にとって、その家でどのような人生を送っていくかのほうがより重要です。

家は単なる入れ物にすぎません。

そこに「何を入れるか」がより大切です。

「モノを手に入れたこと」によってもたらされる幸福感は一時的なものでしかないことは行動経済学の分野でも証明されていて

人は何かを手に入れた満足感より、それを失う喪失感をより強く感じるといいます。

少し無理をして買った念願のマイホーム。

しかし数年後、返済が苦しくなり売却・・

ということになれば家を買った喜びよりも、家を失う喪失感はより大きいものになるでしょう。

家を買った喜びを感じる一瞬より、その後の生活のほうがずっと長く続きます。

家を買うことに全力を注いで、ゴールしてしまった人は・・後の生活を形作る余力(お金)が残っていないかもしれません。

そのようなことにならないために、やるべきことがあります。

人生のゴールを先に見ながらやること

人生のゴールを先にみすえ、お金の長期的な計画をたてるためには、「ライフプラン」は欠かせません。

ライフプランを作れば、こんなことも分かります。

  • 今、目一杯借りようとしている住宅ローンを返済しながら余裕のある生活ができるのか?
  • 住宅ローンを返済しながらでも、子供の進学費用を用意できるのか?
  • 住宅ローンの返済を終えたときに老後の資金は残っているのか?

今、住宅ローン審査をどうしても通したい!と考えている方は長期の目線で、少しだけ立ち止まって考える時間を作っていただきたいと思います。

 

投稿者プロフィール

鬼頭 良行
鬼頭 良行住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴26年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う

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