2023年住宅ローン変動金利は動くのか

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年から住宅ローン固定金利は、長期金利の上昇に伴い上がっています。
年末に日銀が事実上の利上げに動いたことでさらに上昇が加速しそうです。
ずっと日銀は低金利政策を続けてきましたが、ここにきて急な方針転換ですから市場へのインパクトは小さくありませんでした。
一方、変動金利についてはほぼ横ばいです。
固定金利と変動金利の動きになぜこのような違いが出るのかについて去年の記事も参考にしてください。
この記事では、これから変動金利がどのような動きをするのか、またこれから住宅を買おうとしている人はどのような対応をしたら良いか考えます。
今後の変動金利の動き
固定金利は現在もじわじわと上がり続けていますので、固定金利でこれから住宅ローンを借りようか迷っている方は動きが気になるところだと思います。
ですが・・
それよりも不気味なのが変動金利の動向です。
変動金利は日銀の政策金利に連動することは以前にお伝えしましたが、政策金利についてはいまだ動きはありません。
政策金利に動きがないということは、変動金利の動きもないということになります。
ですので変動金利はまだまだ低金利といえる状態が続いています。
日銀としても政策金利を上げることは、経済へのインパクトが大きいため実施しにくいとは思いますが可能性が0とは言い切れません。
そうなれば、住宅市場へ与える影響も大きなものになると予想します。
なぜなら、住宅を購入する人の7~8割ぐらいが変動金利で住宅ローンを借りているからです。
固定金利に続き変動金利まで上がれば、住宅を購入しようとする人の心理を冷やして住宅が売れなくなるかもしれません。
住宅業界はすそ野が広い産業ですので、住宅が売れなければ多くの産業に負の影響が出てしまいます。
現状でも、新築戸建ての市場は冷えつつある状況ですがさらなに追い打ちをかけてしまうかもしれません。
私でも予想できるようなことは日銀はもっと深く予測し対策を練っていると思いますので、ただ単に政策金利を上げるということはないかと思いますが・・絶対はありません。
今は歴史的に見ても低金利であるのは確かですので、下がった金利はいつか上がるということも考慮しておくべきでしょう。
2023年の住宅ローン借り入れをどう考えるのか
一つの予想に賭けて住宅ローンを決めてしまうのは博打ですので、色々なケースを想定しておく必要があると思います。
変動金利で借りるなら
- 金利が上昇した場合はどうするのか?
- どこまでの金利上昇なら家計が耐えられるのか?
これらのことは十分にシミュレーションしておく必要があると考えます。
固定金利で借りる場合はシミュレーションが必要ないということではありませんので、ご注意ください。
変動金利でも固定金利でも事前に色々な状況を想定しておけば、いざというときに焦らなくてすみます。
投稿者プロフィール

- 住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
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株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴26年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う
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