iDeCo(イデコ)の始め方から商品選びまでを解説
最近、住宅ローンのご相談とともに、iDeCo(イデコ)についてのご相談が増えてきています。
コロナ禍の影響もあるのか、何かと不確実性の高い世の中で少しでも資産を増やして老後の生活を安定させたいという思いがあるのかもしれません。
2022年5月~はそれまで60歳まで加入可能だったのが、65歳まで加入できるようになりました。(一部例外を除く。)
長寿化に合わせて国も年金の制度を充実させようという姿勢が見えます。
とは言っても・・今まで投資をやったことが無い人が「iDeCo良いですよ。やってみましょう。」と言われても、何から始めれば良いのか分からないのが正直なところだと思います。
20年ぐらい前に会社員だった頃に、会社の年金がiDeCo(当時の企業型確定拠出年金)へ移行され、何がなんだか分からないうちに口座を作らないといけなかった時の自分の困惑ぶりを思い出します。
ですので「iDeCoってよく聞くけど何をやったら分からない。」という方の気持ちもよく分かります。
iDeCoがどんな制度なのかは理解してる前提で今回は話を進めていきますので、iDeCoって何?と思った方は、下記の記事もご覧ください。
金融機関(運営管理機関)を選ぶ
iDeCoの口座は一人一つしか開設できませんので、最初にどこの金融機関で口座を作るか決めます。
その金融機関の数は200社以上あり、銀行、証券会社、保険会社などから選びます。
選ぶポイントは3つ。
「手数料」「商品ラインナップ」「サポート体制」です。
手数料
手数料は「口座を開設するとき」と「口座を維持するために毎月」かかります。
口座開設手数料は最初に一度きりかかる費用として最安で2,829円、口座維持管理手数料は最安で毎月171円かかります。
それほど大きな負担ではありませんが、チリも積もれば・・ということでできるだけ手数料は少ないところを選びたいところです。
商品ラインナップ
金融商品の品ぞろえは金融機関によって異なります。
なんとなく金融機関を選んでしまって、後で「選びたい商品がない!」とならないようにしましょう。
多くの金融機関では投資信託、保険、定期預金なの商品ラインナップをそろえています。
インデックスファンド、アクティブファンドなど幅広い種類の金融商品を取り揃えているところが良いでしょう。
また、商品ごとの運用管理費用も注目すべき点です。
例えば、外国株式のインデックスファンドを組み入れるとします。
ところが、A金融機関の運用管理費用は0.1% 、B金融機関の運営管理費用は0.2%という場合もあります。
たった0.1%の差ですが、長期間積み立てていくことを考えれば無視できない差となります。
サポート体制
サポート体制も金融機関によって異なります。
メールのみの受付、フリーコールでの対応も可能なところ、など様々です。
必ず電話対応してくれるところじゃないと!ということはありませんが、ご自身の投資レベルに合わせたサポートを受けられそうなのかは確認したほうが良いです。
「土日しかサポートに連絡できない。」という方は、土日対応しているかも確認すると良いでしょう。
商品を選ぶ
商品選択において「これが絶対の正解」というものはありません。
将来どの商品が値上がりするのかなんて誰にも分からないのです。
ですから、自分なりの考え信念を持った商品選びを行うことが大切です。
例えば、
「自分は日本の将来に希望を持っているから日本株式だけに投資しよう」
「新興国のほうが将来的に発展しそうだから、新興国株式に投資しよう」
など、人によって考え方は様々です。
どれが正解で間違いなんてことは誰にも分からないことです。
ただ、データとして商品ごとの「リスク」はある程度予測数値が出ていますので、それは参考にするべきです。
「リスク」と聞くと危険度などのイメージを浮かべるかもしれませんが、投資の世界の「リスク」は意味が少し違います。
投資の世界の「リスク」は価格の振れ幅を意味します。
例えば「○○%の確率で上振れ○○%、下振れ○○%の範囲に収まる」というものです。
これを知っておけば、どれぐらいの値上がり・値下がりが起そうなのか、ある程度予測できます。
目標とする利回りを達成できそうなのかの目安にもなるでしょう。
それでも、リーマンショックのような想定外の市場の混乱が起きると、この予測から大きくはすれてしまうこともあります。
まとめ
iDeCO(イデコ)は老後の資産を作る方法として始める方も増えています。
最初のスタートを間違えると、資産が増えるペースを落とすととになってしまいますが、行うべきことの順番を知ったうえで、一つずつ段階を踏んでいけば誰にもできる投資です。
iDeCO(イデコ) は制度改正が行われるたびに内容は充実していると感じます。
高齢化の波は止められませんので、これからも iDeCO(イデコ) の制度は進化し続けると予測します。
少しずつでも投資し続けた人と、やらなかった人では将来的に大きな差が生まれるかもしれません。
最低毎月5,000円からの投資が可能ですので、一歩ずつから挑戦してみましょう。
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