投資におけるリスクとリターンの関係って?

先回の「iDeCo(イデコ)の始め方から商品選びまでを解説」で少しだけ「リスク」について説明しました。

リスクと聞くと普通は、「危険」のようなネガティブ言葉をイメージするかもしれません。

リターンと聞けば、「収益」とか「もうけ」のようなポジティブな言葉をイメージするかもしれませんね。

でも投資における「リスク」や「リターン」の意味はこれとは少し異なります。

分かりにくい部分かなと感じましたので、改めて「投資におけるリスクとリターン」についてできるだけ分かりやすく解説したいと思います。

リスクとリターンってなに?

リスクとは

投資のおける「リスク」は「危険」という意味ではなくて、「結果の不確実性」を表します。

「リターンのばらつき」とも言い換えられます。

リターンとは

「リターン」はお金を運用した結果、得られる「利益」や「損失」を表します。

プラスの「利益」だけでなく、マイナスの「損失」であっても「リターン」に含まれるというのはちょっと意外ですよね。

リスクとリターンの関係図

リスクとリターンの関係を図に表すとこんな感じになります。

リスクとリターンの関係図(出典:知るぽると)

この図から読み取れることは・・

  • リスクが低いと「リターンのばらつき」は少ない
  • リスクが高いと「リターンのばらつき」は大きい

ということです。つまり・・

  • リスクが低いと利益や損失のばらつきは少ない
  • リスクが高いと利益や損失のばらつきが大きい

といえます。

ですから、損失だけでなく利益のばらつきも大きいとしたら、それは「リスクが高い」ということになります。

振り子の原理を思い浮かべるとさらに分かりやすいかもしれません。

リスクが低いのが左の振り子でリスクが高いのが右の振り子です。

リスクが低いと、プラス方向へもマイナス方向へも少ししか振り子は振れません。(リターンのばらつきは少ない。)

リスクが大きいと、 プラス方向へもマイナス方向へも 大きく振り子は振れます。(リターンのばらつきは大きい。)

まとめ

今まで考えていた「リスク」と「リターン」のイメージは変わったでしょうか。

リスクをとると、大きく利益を得る可能性もあれば、大きな損失を被る可能性もありますのでご注意ください。

余談ですが、もし「元本保証で、年率20%のリターンが確実に得られます!」という投資に誘われたらどう思われますか?

普通預金の金利が0.001%という中、すごく魅力的な話に思えるかもしれませんが・・

この世にローリスク・ハイリターンの投資は存在しません。

「リスク」と「リターン」の関係を正しく理解していれば、このうまい話は詐欺だとすぐに見抜けますね。

投資行う人はもちろん、投資をしない人も思わぬ金融詐欺に巻き込まれないために大事な知識ですので、しっかり身に着けておきたいですね。

投稿者プロフィール

鬼頭 良行
鬼頭 良行住宅不動産コンサルタント/1級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引士
株式会社ライフオブライフ代表。
住宅相談を専門とする住宅不動産業界歴19年のファイナンシャルプランナー。買う方の立場に立った「住宅コンサルティング」「将来家計のサポート」を行う

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